60代女性のNさん。親世代の母として居住年数6か月。【間取り写真有】
Q1. 二世帯住宅を選択した理由は?
息子一家が同居したいと言い出したので、それまで住んでいたマンションではとうてい住めないので、二つのマンションを売って、引っ越すことにして大きな二世代住宅を捜しましたが、物件自体が少なく、希望の地域にはほとんどありませんでした。新築するには資金が足りないので、中古物件を捜してリフォームすることにして捜したところ、希望する地域に庭とガレージ付きで二階と一回にそれぞれにトイレと洗面所がある6DKの物件が見つかりました。元大工さんに土台は大丈夫か見てもらいリフォーム可能化も調べてもらったところ、大丈夫だということだったのでこの家を買って、二世代住宅にリフォームすることに決めました。
Q2. 二世帯の家族構成は?
親世代二人、子世代四人
Q3. 二世帯住宅のメリットは?
それぞれに独立した台所、トイレ、洗面所などを持つことで互いに干渉せずに生活することができるが、どちらかに手助けが必要になった場合にはすぐに行き来ができ都合が良いのが一番の利点です。またそれまで二軒で払っていた光熱費や水道代、通信費、税金などを一本化することで、かなりの経費節減にもなりました。
Q4. 二世帯住宅のデメリットは?
基本的には互いに干渉はしませんが、親世代は早寝早起きなのに、子世代は夜型なので、息子たちが夜更かしすると音が響いて気になることはやや困ったことです。
Q5. どこのホームメーカーまたは工務店ですか?選んだ理由は?
リフォームのアクト、以前二重窓の工事をしてもらった時に非常によくやってくれて、以後も連絡を取り続けてくれていたので、信用できると思い、今回は相見積もりは取らずに直接頼みましたが、今回も非常に手早く正確に作業をしてくれました。
Q6. 何階建て?延床面積、総工費は?
二階建て、124㎡、工事費は約500万円でした。
Q7. 間取りは?こだわったポイントは?
一階は玄関と洋間一つと和室一つ、トイレ、洗面所、お風呂、台所がすでにあったので、壁紙や床、畳を新しくすることと、洗面所とお風呂は設備を新しくして大家族に対応できるようにしました。この部分は親世代の好みを重視したのと、親世代が高齢化した時のためにバリアフリーを考慮した構造にしました。洗濯場も二つ作りました。
二階はすでにあったトイレと洗面所をきれいにし、4部屋あるうちの一番大きい部屋に台所を作りました。壁紙床等も直しましたがこれは子世代の好みに合わせました。インターフォンも設置して子世代も対応し必要に応じて一階と二階で通話もできるようにして、独立ながらも連絡は取りあえるようにしました。
Q8. 住んでみて後悔したポイントを教えて下さい。
今のところ最初から二世代用の住宅ではなかったために床が薄く、二階の音が響くのが難点ですが、ほかには特に失敗したという個所はありません。
Q9. 二世帯だからこそ感じるストレスは何ですか?
今まで別々に住んでいために見えていなかった生活の仕方の違いが見えてくることでしょうか。例えば私たちは食事にコンビニ弁当を食べることはありませんが、息子一家はときどきコンビニ通いをしているのは見るとちょっと残念な気がします。ようするに今までもそうだったのですが、見なければなんでもなかったのですが…。
Q10. これから二世帯住宅を検討する人に一言お願いします。
同居をするならやはり完全な二世代住宅が良いと思います。私たちは玄関と庭、風呂場、ガレージは共通ですが、トイレ、洗面所、洗濯場、物干し、台所は別々にしたので比較的互が独立生活が保たれています。さらに共通部分も独立にするのも良いです。要するに必要な時だけ助け合い後は別々で、気兼ねなく暮らせるほうが長続きできると思います。ただ中古の二世代住宅は非常に少ないので、新築して思いのままに設計するのがベストですが、非常に費用がかかるので、物件によってはリフォームを考えるのも一つの方法だと思います。
間取り写真
1階
2階
管理人の一言
Nさんのようにリフォームして総工費を浮かす選択肢も考えてはどうでしょうか?世帯で年代も違うので価値観は違って当然ですよね。元は他人ですから。お互いが理解し合うよう務めることが大切だなと改めて考えさせられました。ありがとうございました。